■結論 マルチ性能、ゲーム性能ともに最強を求めるならこれ
※本記事はAMD様からご提供いただいた製品の紹介記事となっております

ざっくり総評
説明不要。正真正銘のCPU性能最強の名にふさわしい。前世代では伸びなかったマルチ性能が今回は改善されており、CPUの性能としては文句のつけようがない。イーノックに「一番強いCPUをくれ」と言われたらこれを渡してあげよう。
価格が高い??この性能を手に入れたい人はそんなこと言わないよね??
ただ、面倒な設定は健在なので要注意。

Ryzen 9 9950X3Dのスペック

スペック比較

※価格は製品発売当初に作成した動画制作時点のため、現在とは異なります。
これまでのRyzen 9のX3DはTDP120Wに抑えられていた。しかし、構造が改善したことでTDPを170Wに引き上げることができた。その結果、Ryzen 9 9950Xと同じ動作クロックを実現する事が出来た。
ZEN4のX3Dから構造が変化し、冷却性が改善
Ryzen 9000X3Dの構造

Ryzen 9000seriesの3D V-Cacheは真逆の構造になった。V-Cacheの上にCCDを積層するように変更された。これにより、CCDの冷却が改善されてマルチ性能が出せるようになった。
3D V-Cacheを搭載するのは片方のCCDのみ

今回も3D V-Cacheを搭載しているCCDは片方のみだった。
必須の設定

片方のCCDにのみ3D V-Cacheを搭載しているため、ゲームの処理を上のように片側のCCDに回す設定を行う必要がある。
設定手順

①対応BIOSインストール

使っているマザーボードのHPにアクセスし、最新のBIOSをダウンロードする。今回は例として、ASRockのX670E PG Lightningでの方法を示す。

BIOSをダウンロードしたら解凍して、中身をUSBメモリに保存する。その後、マザーボードにUSBを接続して電源を入れる。その際に「F2」を連打してBIOSに入る。

BIOSからBIOSアップデートを実施する。
②対応Driverのインストール

AMDのDriverダウンロードページから、使っているマザーボードのChipsetを検索する
URL:https://www.amd.com/ja/support/download/drivers.html

最新のChipset Driverをダウンロードする

ダウンロードしたソフトを実行し、上記の3つが表示されていることを確認してインストールする
③Game Mode有効化

④Xbox Game Berアップデート

上記の通りになっているかを確認する。
Windowsを起動後、30分程度放置していれば勝手に行われている。心配であれば以下の手順で確認し、手動で実施することも可能。


コマンドプロンプトかで以下のコマンドを実施した
コマンド:cmd.exe /c start /wait Rundll32.exe advapi32.dll,ProcessIdleTasks
販売価格

2025年9月20日時点でのドスパラ通販価格は115,500円

Ryzen 9 9950X3Dの性能比較


3Dレンダリング性能
CineBench R23(3Dレンダリング性能)
Multi

◆消費電力

◆CPU温度

◆動作クロック

Single

◆動作クロック

◆温度と消費電力

Blender Benchmark(3Dレンダリング性能)

動画エンコード性能
AviUtl:FHD 8分の動画エンコード(H.264)

ゲーム性能

Monster Hunter WILDS ベンチマーク
ウルトラ設定+FSR3:Quality+FSR3生成

◆消費電力

低設定+FSR3:UltraPerformance+FSR3生成

RAINBOW SIX SIEGE
最高設定

◆消費電力

CyberPunk 2077
ウルトラ設定+FSR:Quality

◆消費電力

低設定

Starfield
ウルトラ設定+FSR3フレーム生成

◆消費電力

低設定+FSR3フレーム生成

Jedi Survivor
エピック設定

◆消費電力

低設定

FORZA Horizon5
extreme設定

◆消費電力

低設定

Call of Duty : BLACK OPS 6
ウルトラ設定+FSR3:Quality

◆消費電力

低設定

CyberPunk2077+CineBench R23(6スレッド処理)
コア数を必要とするCyberPunk2077を動かしながら、あえてCineBench R23で6スレッド処理を掛ける。これでゲーム性能にどれだけ影響するか確認する。
ウルトラ設定


上記の通り、バックグランド処理で6スレッドを実施すると3D V-Cacheを搭載していないCCDに処理が漏れてしまった。その結果、ゲームのFPSが低下している。
◆消費電力


まとめ

良い点
・Ryzen 9 9950Xと同等のマルチ性能が出る
・Ryzen 7 9800X3Dと同等のゲーム性能が出る
・Ryzen 9 9950Xと同程度の発熱と消費電力
悪い点
・ゲーム性能を出すためには設定が必要
・CCDを跨ぐとゲーム性能が低下する
・ゲーム重視の場合はRyzen 7 9800X3Dの方がいい
留意すべき点
長時間の高負荷では、温度上昇によってクロックが瞬間的に低くなる時がある。性能を維持するためには、可能であれば簡易水冷を使って冷却する事を推奨する。
どんな人にお勧めか
・とにかく強いCPUが欲しい人
・CPUのマルチ性能を求めることが多い人
・ゲームも重視したいが、クリエイティブ用途が多い人
コメント
ブログ更新お疲れ様です💪✨
すごい性能だ…現時点で1番いいものを頼んだらでてくるCPUとして恥じないですねぇ!
ただ気になるところまだあり、それは𝐑𝐲𝐳𝐞𝐧の構造上の問題点って感じですねぇ…今のアーキテクチャだと難しそうって感じる部分です。
個人的に気になるのはバックグラウンドで色々処理して、負荷処理でCCD跨ぎが発生した時に性能落ちちゃうって事ですね。
これは色んなソフトいっぱい起動してあっちもこっちも処理〜ってしてると気がついたらメインで作業したいソフトの快適性が落ちちゃうって事なので、この辺はIntel君の方が明確に強いイメージがあります。
それでも最高峰のゲーム性能とマルチ性能を両立した上で前世代からの大幅な省電力化には拍手を送りたいです👏✨️✨👏
あと名前かっこよくて好き✨️